今日は13時に布団から起き上がり、太陽がまだカーッと照っていて鬱陶しかったから洗濯機を回した。うちのベランダは大家が所有する広い畑に面していて、畑を挟むと向かいの家の並びまで50mは距離がある。正午を過ぎてからのろのろと洗濯物を干す自分と違い、向かいの並びには朝7時に必ず何かしらの洗濯物が干されている“きっちりした”家が一軒ある。自慢じゃないが自分がその家より早い時間に洗濯物を干せたことは過去2回ほどしかない。ベランダで洗濯物をハンガーに通しながらその家を見ていると「こんな時間から何やってんだか」と50m先のその家から見られているような気がしてくるので、そういう時はこちらも一応ガンを飛ばすことにしている。こういうのはナメられるのが一番良くない。もう14時前になっていたが、ようやく洗濯物を干し終えて一息ついていると、さっきまで曇ってなかったはずの空がいつの間にか曇り始めていた。生まれも育ちも大阪の私だが、fuckという言葉が身体と共鳴して自然と外に漏れ出ていた。不思議なことに私が曇り空に気づく頃には、さっきまであったはずの向かいの洗濯物はいつも取り込まれている。

(2020/11/23)

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